母の入院

母が軽い肺炎で入院した。大病ではなかったが、何度目かの入院である。いつもの駐車場に車を止め、イライラするほど遅いエレベーターを上がり病室へ。母が夜景を眺めながら夕食。ぺろりとたいらげてる様子に安心するが「早く家に帰りたい」という。当たり前のことだ。看護師さんがかいがいしく母の世話をしてくれる。どんなお願いにも「いいですよ。かまいませんよ。」とはきはきと笑顔で対応してくれる。この笑顔には感謝の言葉しかない。家では母の言葉にいらだつ毎日ではあるが、同じ対応ができない自分に落ち込んでしまう。入院の経験のないわたしにとって、個室での食事、そして長い夜はどれだけ孤独なんだろう、と思う。「家が一番」・・早く家の布団に寝かせたいと思う。