絵本の紹介

もう、この二つの本はボロボロになりました。20年以上前から、新しいクラスを受け持つと、まずこの2冊から読み始めます。「テクテクさんのちょっとこわい話」「宇宙カッパのです。ガイコツや幽霊っぽい何かがでてくる「テクテクさん・・」代々伝わるミイラになった「カッパ」の手にまつわる「宇宙カッパの手」・・・トイレに行けなくなるほどの怖いお話ではありませんが、なんかゾクゾクワクワク、ソワソワしてしまうお話です。

みんな「うんこ」「おしり」の話が大好き。「うんこ」って大事だよ。好き嫌いしないでなんでも食べるって大事だよって教えてくれます。

なんでも食べて、うんこをしっかりする人が「ヒーロー」です。

「かたちのいいうんこ」「色のいいうんこ」それは「けんこう」だから!

みんながんばれ「あさうんこ!」

「やまんばあさん」シリーズははずせません。「どんぐりやまのやまんばあさん」から始まり、「やまんばあさんの大運動会」「やまんばあさんのなかまたち」「やまんばあさん海を行く」

どんぐり山に住むやまんばあさんは296歳、時々ふもとに下りてきては、茶目っ気たっぷりの大騒動を巻き起こします。山の中に、やまんばあさんと一緒に住む動物たちもかわいくて、みんな仲良く一生懸命に生きてます。無邪気なやまんばあさんに引き込まれていきます。毎日の読み聞かせにはぴったりかもしれません。

今日は、絵本「ねえ、どれがいい?」を紹介します。究極の選択です。

たとえば、「ねえ、どれがいい?どれなら食べられる?・・」「くものシチュー・・。かたつむりのおだんご・・。虫のおかゆ・・。へびのジュース・・。」みんなだったら、どれを選ぶ?ハラハラドキドキしながら、ぜったい選ばなきゃだめです。さあ、「さあ、どれを選ぶ?」

「ねえ、どれがいい?」「へびにまかれるのと、、、、魚に飲まれるのと、、、、、わにに食べられるのと、、、さいにつぶされるのと、、、、?」さあ、どれを選びますか?

  ・・・こんな究極の選択が続きます。ドキドキワクワクしながらページをめくってください。

「三匹のやぎのがらがらどん」を紹介します。絵本のロングランベストセラーです。どこの保育園、幼稚園にもあります。本屋さんには、「平積み」で置いてあります。小さいやぎが出てきて、二番目のやぎが出てきて、最後に大きいらぎのがらがらどんが出てきて、橋の下に住む「トロル」と戦います。読み聞かせにはぴったりです。大きいやぎの時は、少ししゃがれた声で読んでください。子供たちは、何度も何度も「読んで!読んで!」と言ってくるお話です。この絵本は、パパに呼んでほしいな!パパのしゃがれた声で読んでみてくださいね。

「どんなにきみがすきだかあててごらん」

教え子の結婚式の司会をしたとき、この絵本を読みました。幸せな二人にはぴったりなお話です。「おおきなウサギ」と「ちいさなウサギ」が、お互いを、「こんなにも好きなんだよ!」と、思いつくいろんなたとえを使って「好きなんだよ」って伝えていきます。「こんなにも、、こんなにも、、こんなにも好きなんだよ!」って話しかけます。

しあわせなしあわせな二匹の物語です。

もし、結婚式にお呼ばれしたら、幸せな二人に読んであげてください。

東京は表参道にある絵本屋さん「クレヨンハウス」の落合恵子さんに、「幸せな二人に贈る本を探しています。」と言ったら、紹介していただいたのがこの絵本です。

おやすみ、ぼく」

今回も、表参道「クレヨンハウス」主宰者の落合恵子さんに紹介、、、というよりも、落合恵子さんが「訳」された絵本を紹介します。

落合恵子さんは、、

「自分で読める子は、毎晩 おやすみのまえに 自分に読んであげてください。 まだ、自分で読めない子には、お母さんやお父さんやほかの大人が しずかに ゆったりと読んであげてください。

 「おやすみ、ぼく」のかわりに、その子の名前を入れても素敵ですね、、、。」

と、お話されています。お休み前の静かな時間を大事にしてあげてください。きっと、今夜あなたが見る夢が、おだやかで静かな夢でありますように、、、。

落合恵子さんの「追伸」・・・そう、大人にも必要ですね。こんな絵本を静かに口ずさむ時間が、、

と書かれています。素敵な朝が訪れますように、、。寝る前のひとときを大事にしてください。

今日は絵本ではなくて料理本を紹介します。

「もこズキッチン」ではなくて、「こどもとつくる本物りょうり」です。

料理本大流行の今ですが、この「こどもと、、、」は親子で簡単に一緒に楽しく作れる料理がたくさん紹介されています。

「スモークチキン」に「本格ソーセージ」粘土遊びの感覚で作れる「スパゲテイー」「チーズ」から「バター」「中華まん」「アイスクリーム」「チーズケーキ」といろいろです。

この夏におすすめなのが、「うどん」です。小麦粉に塩水を加えて力を入れてもんでいきます。

ビニール袋に入れて、足で踏み踏みするのも楽しいです。踏めば踏むほど「コシ」の強いうどんが出来上がります。30分ほどねかせれば出来上がりです。たれを冷やして「冷やしうどん」かつお節をいっぱいかけて召し上がれ!!

「わたし いややねん」

「車いす」の少女、吉村敬子さんのお話です。

小さいころから足が不自由で、車いすでしかお出かけしかしたことがない少女、敬子さん。

周囲の敬子さんに対する偏見の目、みんなと違うのは足が不自由で、車いすを使っているということだけがまわりのみんなとちがうところ。

「わたし、宇宙人とちがう!」「怪獣でもないわたし!」「ケーキも食べるし、ジュースも飲む」「うんちもするし、おしっこもする!」車いすといううことだけで、「なにがめずらしいのん!」「どこがちがうのん」と、心の叫びが続きます。「強い心でいなきゃ!」と言うけれど、、、、。

「なんで、私が強ならなあかんねんやろな?」とつぶやきます。

みんな個性を持っている。「車いす」だって個性の一つ。障害を持っている人たちへの周囲の目。

みなさん、「みんなと一緒に生きる」っていうことはどういうことだろう。そんなことをちょっと考えてみてください。

「おにたのぼうし」あまんきみこ作、いわさきちひろ絵。どこまでもやさしくどこまでもおだやかや物語です。必ずどこかで見たことがある「いわさきちひろ」さんの絵、そして、どこかで耳にしたことがある「おまんきみこ」さんの物語です。

おにたがつぶやきます。「にんげんておかしいな。おにはわるいってきめているんだから。おににだっていろいろあるのになあ。にんげんだっていろいろいるのに。」

あまんきみこさんには一度お会いしたことがあります。心穏やかなやさしい方でした。

無償の愛、それを穏やかな色で包む「いわさきちひろ」さんの絵です。ぜひお母さんの声で、お子さんの耳元で読んでくださいね。

今日は、わたしの知り合いの絵本作家「松居スーザン」さんの「ノネズミと風のうた」をご紹介します。編集者の方から紹介され、何度か手紙でやり取りをし、スーザンさんのお子さんへと、カブトムシの幼虫を宅急便で送ったこともありました。

北海道は千歳市に住む彼女は、アメリカの広大な自然と、北海道の厳しい自然の中での生活の中から生まれる「生きる者たちへのやさしい愛情」を描いた作品を送り出しています。「ノネズミと風のうた」は、ノネズミのおじいさんとおばあさんの優しい会話とともに、おじいさんとおばあさんに巡り合った「小僧」の無邪気さが北海道の風の音とともに聞こえてきます。

「地図絵本」

日本地図や世界地図の「絵地図」が目につきます。その土地の自然や特産物がわかりやすいイラストで説明されています。小学校高学年から中学、大人になるにつれて、地図への苦手意識が芽生えてきます。いわゆる「地図音痴」です。とくに女子に多いようです。「地図の読めない大人」にしないように、小さいうちから「地図」に興味を持たせることが大事です。

特に今年は「オリンピック」の年でした。国の場所と国旗を覚えるいいきっかけになります。それのは、各出版社から出ている「地図絵本」がいいですね。

「クラスメイトは宇宙人」「きのう火星に行った」

今日は、絵本ではなく、少し長編ものです。何日か続けて読んでください。

二つの本ともに、子供たちの興味をそそる本です。低学年でも、十分に「釘づけ」になって聞き入ってくれます。自分が、そして友達が「火星に?」「もしかしたら宇宙人?」そんな身近な生活が題材になってます。

「火星に行ける日が来るかも?」「宇宙人てもしかしたら近くにいる?」

そんなワクワク感が沸き立ってきます。

何日かに分けてぜひ読んであげてください。「明日はどうなるんだろう?」そんな期待感が生まれる本です。

「かいじゅうたちのいるところ」

もう50年も前に書かれた世界的ベストセラー。昨年は映画にもなりました。男の子マックスがパジャマに着替えた後の大冒険。船長になっていろんな怪獣と出会います。怪獣の愛嬌、マックス少年に寄せる想いが軽やかに描かれています。

似たようなお話に「おしいれのぼうけん」があります。どこの本屋さんにも並んでる冒険のお話ですね。」

1977年発売 小野ルミ作 上野紀子絵 「ポケットがある

大人になって初めて買った絵本です。作家活動の原点の絵本です。

あさのあつこ作「バッテリー」シリーズ

野球少年の心の成長を描いてます。大ベストセラー、映画にもテレビドラマにもなりました。手に取るように、心の「揺れ」が感じ取れる作品です。

おしいれのぼうけん

永遠のベストセラー。必ず保育園や幼稚園にあるはず。

先生から怒られた子ども達が押入れに入れられます。

その奥には「ねずみばあさん」が、、、。

おしいれの奥には「ねずみばあさん

「ふくはふだれ」「鬼の首引き」「だいくとおにろく

もうすぐ「節分」・・本屋さんの店頭には「節分」にちなんだ「おに」をテーマにした絵本が並ぶ。どれも最後は「おに」を悪者としては描かれていない。本心は「いいもの」「人間の味方」として書かれている。「本物」を見抜く。「本心」とは・。「みんな心優しい」という描かれ方。

アンソニー・フランス作「ともだちからともだちへ」・・これまでの大事な友達の存在を確かめ、そしてまた出会う新しい友達への想いをやさしい動物の表情とともに描かれています。

谷川俊太郎作「かないくん」・・身近な友達が死んだ。日常の中の当たり前にいる人が死んだ。それはどういうことなのか。どういう言葉で受け止めればいいのか。詩人「谷川俊太郎」さんの淡々とした語り口で描かれています。