ユウキが教えてくれたこと

ユウキが保育園に顔を出してくれた。ユウキはいつの間にか玄関の中に入り、もう子ども達の中に入っていた。ママ達と話し先生たちとも話していた。この風貌のユウキを「いったい誰?誰かのパパ?」のような雰囲気の中、もうユウキはそこにいた。そして、上山温泉の「名月荘」へ。私の従姉が女将、そして経営するリピーターの多い名旅館だ。大事な人が来たときは必ずと言っていいほどこの「名月荘」そして温泉に連れていく。ユウキは今まで出会ってきた人たちのこと、オーストラリアのこと、沖縄の温かい人たちのこと、「今を」「未来」を熱く語る「大人」になっていた。「だらたらも好かれ」「だれからも気になる」そんなユウキの「財産」は、誇らしくも思え、そしてうらやましくも思った。ユウキはわたしのことを慕い、「恩師」として見ていてくれている。ユウキにどれだけのことをしてあげていたのか、どれだけのことをしてあげられるのか。いつもちゃんとユウキに向き合える自分でありたい。