福島での一日

今日は一日福島で過ごした。お昼に郡山到着。郡山で除染作業をする教え子と昼食。今は給食センターのアスフアルトを除染作業をしているという。高圧の水を吹きかけて、その汚染された水を吸い上げる作業。この作業をする建設業者の話などその作業をしている人たちの人間模様など、その複雑な世界を知った。そしてこの春に母子避難から白河に引っ越した「Hくん、Yuくん」のお家へ。新しい小学校と保育園で、ちゃんと自分の世界を創っていってる二人の明るさとたくましさと、そして1ヶ月前となんら変わらなく私を受け入れてくれる優しさに触れた。子どもは「今」を愛し、そしてちゃんと「今」に向き合って順応していく前向きな気持ちを感じた。そして再び郡山に戻り、母子避難から地元に戻って1年。この春、改めて幼稚園に入園したKくんとの再会。1年半前、開園したばかりの保育園で出会ったKくん。2歳になったばかりのKくんは、わたしのことを「パパ」と呼んだ。私が隣にいないとお昼寝しない日が続いた。しばらく庭に連れだし、抱っこして、kくんはわたしの胸に顔や体をうずめて寝入った。そんなK君も4歳。しばらくぶりに抱っこしたあのフイット感はたまらない。ママからは、避難から戻ったママと福島に留まったママ達とのわだかまり、口には出せない空気感や差別感があるということを聞いた。「安全宣言」だけがマスコミで取り上げられるけど、3年前とその環境は何も変わっていないという。子ども達が当たり前に成長していくうえで、親は何をどう選択していけばいいのか。30年先を待ってはいられない現実にどう向き合っていけばいいのか。そして私たちにできることはなんなのか。わたしにできることはなんなのか。まずは、こうやって出会った人たち、家族、子ども達を大事にしていきたい。つながりは続けていく。