ホームグランド

渡辺えり作、演出、出演のオフイス300の舞台「天使猫」が、盛岡公演の初日を終え、東京でのステージが幕を開けた。その初日、1日だけ手伝いに出かけた。「天使猫」の大千秋楽は、11月30日の山形公演。それまで、仙台や南相馬、石巻、また九州や北陸等全国公演が続く。楽屋のお邪魔する。役者、スタッフが忙しく行き来する。メインキャストの「宇梶剛士」君と目があい、「よろしくお願いします。」といつもの笑顔が帰ってきた。ほんとに優しい人だ。えりさんにも挨拶するが、初日の緊迫感で顔が険しい。・・いろいろあいさつに回り、そしてロビーに戻り「物販」や「届け物・贈り物」受付等の準備をする。2年前の「天使猫」の初演の時は、毎日「座・高円寺」にいた。あの緊張感を思い出す。・・ロビーで「いらっしゃいませ」「ありがとうございました。」の声を出しているといろんな方を見かけ、そして挨拶していただく。もとの劇団員や知り合いの役者、えりさんの元の所属事務所の社長さんやマネージャー等々。地元にいるような感覚になる。ここも私の居場所であり、ホームグランドでもあることを実感する。