小説「火花」

少し前新聞に「又吉直樹芥川賞受賞エッセー」が掲載されていた。高校卒業から今回の受賞までの経過をテンポよくユーモアを交え、そして文学的に描かれていた。「火花」読んでみようと思った。心惹かれる文章や言葉が散りばめられていた。その背景が映像に見えるかのような感じだった。「井の頭線」「高円寺」となじみのある地名がなお物語に引き込まれていった。彼の頭の中に溜め込まれた言葉のエネルギーがあふれてくるような感じさえした。「映画化」の話もあるようだ。先輩芸人とのやり取りがどんな風に描かれていくのかが楽しみだ。作家に思い入れをさせてしまう作品に感じた。