心残り

教え子はこの1年自分とどう向き合ってきたのだろう。自分で、薬の分量から「どれくらいだったらこの薬の量に自分の体が耐えられるのか」とか。この点滴の量はどうなんだろう?とかを全部自分で調べていた。そして治療を続けてくださいと担当医にお願いしていた。元気になることを信じていた。自分のベットの頭上に書かれた病名を見てどうだったんだろうとか。でも自分の命の期限を感じていたのだろうか。20歳を21歳をどう生きたかったのだろう。1年生のころ舌足らずの声でお家のことを話してくれた。いつの間に教え子はそんなに強くなったの?教え子の声が聴きたい。教え子と話したい。